NOTE
ACI にはいくつかの範囲を示す用語がある。そのうちの一つにPod (ポッド)がある。
ACI の最小基本構成はAPIC 3台、Spie/Leaf 2台ずつになる。こんな感じ。
赤枠のSpine ~ Leaf 間ではIS-IS が動いている。このIS-IS で動作するSpine/Leaf の範囲をPod と呼ぶ。なので一つのデータセンター内で完結する構成では、Fabric = Pod になる。
ネットワーク規模、要件によっては複数のデータセンタで冗長したいということがある。その時は以下のように複数のデータセンタを中継用ネットワークで繋ぎ、Fabric を構成する。
Pod はIS-IS が動作する範囲だが、この場合、Spine ~ 中継NW ~ Spine 間ではIS-IS は使わないので、Pod は各データセンタに閉じた範囲となる。そして以下構成ではPod が複数できるので、これをMulti Pod と呼ぶ。Multi Pod は一つのAPIC クラスタで構成される。
それぞれAPIC クラスタを別に組む構成はMulti Site と呼ばれる。
Multi Pod やMulti Site の中継ネットワークにはInter Pod Network、Inter Site Network と名前があるが、特別なネットワークサービスがある訳ではなく、そう呼んでいるだけである。いずれもユーザ側が要件を満たす機器とWAN 回線を用意してデータセンタ間を接続する必要がある。
一つのデータセンタで完結してしまうとイマイチ Pod と言う単位がピンとこないが、Multi Pod があることを知るとPod のイメージも掴みやすい。
そして、このPod が理解できると、なぜFabric Policies のPolicies 配下にPod があるのか分かる。
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